研究日誌
モノづくりに関する意識調査の分析について(その8)―深いアプローチ活動経験量の違いとの関連を中心に―
《水と音》が分かれば《宇宙すべて》が分かる ウォーター・サウンド・イメージ 生命、物質、意識までも――宇宙万物を象る《クリエイティブ・ミュージック》のすべて
1章
日常生活は出現の間隔を異にするさまざまな行動パターンから成り立っている
自己呈示
2章
成功の物語は、明治時代推奨されていた。(富国強兵)しかし、自然派の文学者によって、人々のと大半である「挫折の物語」「堕落の物語」が記されていった。
3章
高齢化
4章
個人化
5章
未来志向、現在志向、過去志向の安定のために
6章
①リアル空間を足場にして、②電話空間、③ネット空間、④作品(物語)空間、⑤空想(妄想)空間へ行き、リアル空間を再構築する。また、リアル空間の構築に、地域社会、商店が利用される。
研究の目的と研究の方法
深いアプローチ
何のために(目的)
何をどのように作るのか(計画・方法)を決め
材料を集めてくる作業から始め
作った自身で評価する
浅いアプローチ
目標が決められ
素材は既に与えられ
決められた手順に従い
ものを組み立てる
評価は外部がおこなう(見本との違い、完成度)
目的
深いアプローチをする傾向が高い者は学習や日常生活などでどのような特徴を持っているかを明らかにする
方法
調査対象:広島県福山市内の公立中学校の1年生117名(男53名、女64名)、2年生141名(男74名、女67名)、3年生(男62名、女80名)の計400名
調査期間:2014年10月
調査形式:アンケート法
調査内容
学習者の基本属性
教科学習についての自己意識
遊びや体験の経験量
遊びや体験に対する自己評価1(日常の家事手伝いや遊びなどの10項目に対する「好き/嫌い」の自己意識につて4件法で回答を求めた
遊びや体験に対する自己評価2(日常の家事手伝いや遊びなどの10項目に対する「得意/苦手」の自己意識について4件法で回答を求めた)
モノづくりに対する自己意識
結果・分析
深いアプローチの活動の経験量が多いことと、モノづくりに対する自己評価や、学習活動に対する意欲が高く関連性は強い
近年多くの若者がファッションに興味をもち、インターネットによってリアルタイムで購入することができより身近なものになった。日本では1980年代後半より、ジュニアマーケットや少女向けの雑誌、映像メディアに登場する低年齢層のタレント群によってローティーンの憧れとなり、ファッションは憧れに近づく手段となった。しかし、健康へも影響を及ぼしている。
衣服の快適性は物理的快適性、感覚的快適性、社会的・心理的快適性の3つの分類できる。社会的・心理的快適性を優先させすぎると、かつてのコルセットや纏足のように人間の身体や安全や健康に害を及ぼすことになる。
衣生活においてリフォームやリペアが少しずつ広がっている。理由としてはエコロジー意識の広まりや、節約志向のほかに、バブル期のハイクオリティ素材の仕立て直しや、体形の変化による寸法直し、時代遅れのデザインを風に作り変えるなどの需要によるものと推察される。米国ではリセッショニスタと呼ばれる人たちが誕生し、ファッション誌やメディアに取り上げられている。
ミンクの動物の毛皮の採取禁止など、今市場にある分しか出回っていない素材がリメイクによって使われている。いい素材はいつまでも使えるし、時代や流行に関係ないのでhないか。日本では着物を仕立てたら、着れなくなっても赤ちゃんのオシメや雑巾など布が布でなくなるまで使い倒し、最後は灰として利用されていた。衣服のリメイクは本来の姿なのではないだろうか。
衣服は本来、体を暑さや寒さ、外敵やケガから守るための道具であったはずだったが近年では健康に害を与えるものになってしまっている。ファッションを通してなりたい自分になるということは自己表現の一つつとして大切だと思うが、自分に合わないものを身につけることは自身の将来に関わることであるため十分注意しなければならない。むしろオーダーメイドが広まるとか…?
+作者が小学生低学年の頃、文房具屋で50円(現在の価値で500円~1000円くらい)の買い物をひとりでした。これに対して作者の親はすさまじい怒り方で叱った。”戦中派の親世代にとっては、子どもがおカネを使うということが、それほど特別な、悪徳ともいえる行為だったのです。”
消費を当たり前にする世代というのは比較的新しい。私は小さいころほとんどお金を持っていなかったため、消費をすることと接するのは大学生になってからだ。しかし、コンビニで小学生がお菓子や飲み物を買い食いする光景は当たり前になった。
外見と内面との密接な関係性は、ファッション論におなじみのテーマである。衣服は男性らしさ、女性らしさ、若さと老い、政敵含羞とその誇示、仕事と遊び、政治、国民性や宗教など多くを語りかける。ファッションは「言語」としても考えられるが、わかる人だけがわかる記号体系であり、その規則に従って一部の人々が他人を排除したり、社会的な差異を誇示したりする。
ヴィクトリア朝時代、女性が百貨店に行くことは、社会に出るのと同じことであった。窃盗症と百貨店の関係。外国からの魅力的な商品の陳列、方向感覚を失うフロアの設計、ぜいたく品をだれの手にも届くようにすることによって女性を道徳的に堕落させるようにそそのかし、思わず持っていってしまう。ファッションを消費するのは女性だが、男性支配による経済活動である。
”消費社会から多様なスタイルが出現し、競争のためのファッションが発達することは、宮廷社会以降の社会の変化とともにますます顕著になってゆく。”消費行動の変化によって、かつて「趣き」という内在していた価値が、「新しさ」という外部の状況によってつくり出されることになった。
ファッションは自分がどんな人であるかを表現するものである。世界中で身分格差や貧富の差を作らない運動が盛んだが、服の素材、仕立ての良さ、色使いなどからわかってしまうものである。私自身は、オリジナルで服を作ることによって私はほかの人ではないということを、帆との人とは違うということを表現しているように思える。ユニークネス欲求かもしれない。
ファッションが女性的男性敵を表す記号である以上、ジェンダー問題は避けられない。日本でも戦後あったように、男性が稼ぎ、女性が消費するという社会形態の名残は今も残っていると考える。テレビでは女性のファッションにまつわる特集が男性のよりも多く組まれているように感じる。そして、女性をプロデュースするのは大概男性なのは芸者を着つけるのが男性なのと同じかもしれない。消費社会によって受け継がれるべき文化が受け継がれない状態はファッションに限らず文化全体に言えることだと考える。
”「夢」とは本来、独創的で創造的でなければならない。しかし、ほとんどのひとが宗教の教えのとおりに、オリジナリティのない「夢」を抱いている。(中略)そして世界中のひとびとが似たような「夢」を目指している。こんなんで「豊かな社会」なんだろうか?”
脱マーケティング。企業がひとびとに求める生活や夢を見るだけでなく、本当の自分自身や価値観、ヒトとしての喜びを思い出すということを全体を通して主張しているのだろう。一人につき一人では処理しきれない量の情報が常にまとわりついているのは事実だ。ただ消費をするだけでなく、なぜ買うのか、何に必要なのかを一度考えて消費を、あるいは情報を得ていかないといけないのだろう。
戦争で衣服が払底し、着るものに困った女性たちが必死になって洋服文化を自分のものにしようとした昭和20年から30年代半ばあたり。戦乱の世では動きずらい和服よりも、機能的で動きやすい洋服が選ばれるようになった。しかし、既製品はほとんど売っていないため、着物や袴をほどいたり、軍服を材料にして洋服を仕立てた。
女性たちは洋裁を覚え内職に活かした。昭和25年から28年頃、内職は国民経済にとって大きな地位を占めていた。洋服の型紙は雑誌に載っているものなどを参考にして試行錯誤していった。
和服と洋服の仕立て方は全然違うから、当時は相当困惑したと思う。和服は和裁で作り、反物の幅を生かして作るから型紙は使わない。直線を組み合わせた形で作られている。一方、洋服は体の曲線に合わせて布を裁断するため、型紙を使う。洋裁でも型紙ができたのはそんな古くないらしいが、型紙によって誰でも服を仕立てられるようになったそうだ。直線は体のサイズを測ってそのまま写し取ればいいが、曲線だと布を縫い合わせていくときに布同士のずれが生まれないように調整をする必要がある。また、着物を着る人と洋服を着る人が混在していた時代であるから、女性たちは洋裁も和裁も覚えることが求められたとも記されていた。戦後の時代を乗り越えてきたから、今の洋服文化が生まれたということだろうか。
1992年生まれ以降の若者を対象にしている。つくし世代とは。"自分1人ではなく「誰かのために」を考えて行動する、みんなをハッピーにするために行動する。”つくし世代のキーワード
「ノット・ハングリー」...「物」「恋愛」「社会」に対する飢餓感の薄れ。物が溢れた時代の生まれ、インターネットでいつでも繋がれるから恋人でなくてもいい、ほどほどな生活を望むマインド
「繋がり願望」...共働きの両親が増えた世代。(家族との繋がりが希薄。子供部屋を持つ人も多い)非日常感で誰かと繋がっていたい。リア充とボッチの二極化
「ケチ美学」...賢くケチることが満足度を高める。
「せつな主義」...「社会の恩恵を享受したことがない世代」のため、「不確かな将来より今の充実」と言うマインドがある。ボランティアの増加。ありがとうと直接言われることに努力する人。目に見えるものがいい。
「チョイスする価値観」...ちょっとずついいところを取り入れて、自分らしくアレンジする。例ユニクロで服を安く買って、ユザワヤで自分らしくする。
マーケットで、若者をどのように取り込むかという部分が多く書かれていたが、キーワードとしている部分を特に抽出した。私たちもそのような価値観の上で生きているのかなって思った。さとり世代といわれるよりちょっとしっくりくる。ユザクロたる単語がなかなか面白いなと思った。GUに行ってみたが確かにとても安い。あれをアレンジしたらオリジナル作品をたくさん作れるなと思った。やってみるか。
内容はあまり研究には直接かかわらないけど、かなり面白い本だったので感想だけ述べておく。
この本は生物や物質の形がいかにして作られているかを水に流した振動によって解明しようというものだ。写真がカラーでウォーター・サウンド・イメージ(水にある一定の音を与えると見える柄)が美しい。ヘルツが大きくなるほど形は複雑になるが、ある一定の周期で同じ形が表れてくるのだ。だから同じ周期や同じ柄が現れるヘルツで作られた形同士は相性がいいそうだ。星座占いなんかでは一見関係のないものも同じ属性で同じ世界で生きているとする。(しし座なら大きいマシンを使うスポーツ、ひまわり、つばの大きい帽子が同じ世界に住んでいるらしい)ちょっとスピリチュアルな解釈だけど、たぶんそういうことなんだろう。
植物の維管束の形や花びらの枚数はシンプルなものだが、動物の模様は多くのウォーター・サウンド・イメージが組み合わさってできてるからより複雑であるというのはなかなか興味深い。しかし、水に現れる文様の組み合わせで万物の形について説明されるというのは驚きである。そういえば、原子は絶対零度でなければ絶えず運動し続けているわけだから、それらの振動がどう集まったかで形が作られるは合理的だなと思う。目に見えない電気や光、電波はオシロスコープで可視化できるからそれと同じかもしれない。
本自体の内容はちょっと難しくて大体わかった状態だ。エッセンスはつかめたと思う。デザインの参考になりそうだと思ったが、まさか物理学まで学んでおく必要があったとは…。(前半は物理学の説明が多い。中学生までの音・光の知識ではちょっと対応しきれない…。勉強不足だな…。)後半部分は宗教やヒーリング系な感じでこれまたかじっただけの知識では完全理解は難しそう。しかし、形そのものの決定はいかにしてできているかを知るには良い勉強になった。
小さいころから物を作ってる環境にいるとやっぱりモノを作るようになるのだろうか。昔はどの家でも服を作っていたはずなのにな。
ファブラボ1.0は既存の機械で素材を加工する段階。「適量生産」「変量生産」
ファブラボ2.0は工作機械の製作。その地域の環境を生かした、専用の機械の作成
ファブラボ3.0は人工物の循環の段階。限りなく小さい部品をモジュールとして設定する。
ファブラボ4.0は3.0のモジュールが自動で動き、もはや外部の機械を使って組み立てる必要がない段階。
日本にファブラボが上陸したころの本。物を作る道具がある場所から、道具自体を作る場所に発展していくというのが興味深かった。さらに、ファブラボで作られる製品たちは”人工物の循環”というものに発展していくそうだ。この案をもらうなら、同じパーツを組み合わせ方を変えて、ズボンやスカートにしたり、チュニックみたいにできるなんて面白そうだな。日本の昔の服装は、普段着→寝巻→赤ちゃんのオシメ等→雑巾→灰という風に形を変えて最後まで使うことが当たり前だった。着れなくなったから、デザインの好みが変わったからという理由なら、組み合わせを変えることで新しい服に生まれ変わるって素敵かもしれない。最後は綿として利用して、もしくはウエス(ぼろきれ)になることで長い間、1つの布を使い続けることができるのではないだろうか。
「デザインは失敗に従う」というキーワードをもとに身の回りにある日用品、例えばフォークや缶詰、鋸などを紹介している。すべて今の時代で使われている形になるためには、たくさんの人の不便から改良が重ねられていることが分かる。失敗に従うというのは、デザインは完璧ではなく、それぞれが誰かにとっての欠点をもたらしており、それを改良する段階で新しいデザインが生まれたということだ。しかし、改良しても、すべての欠点を補うことはできず、また新たな欠点が生まれる。
見落としがちな身の回りのモノのデザインはいかにして生まれたが例を交えてよく描かれている本です。訳が優秀で、読み物としてもすらすら読める本なのでぜひおすすめしたい。
3Dプリンタにできることやすでに行っていることについて詳しくまとめられている。料理、医療、建築、教育…とにかくあらゆるぶ立体に関わる所で役に立てることが分かった。料理を作るというところが私の趣味の分野だったのでちょっと引っかかった。アイシング以外に、チョコレートやショートブレッド みたいにほんとに食べられるものができるとは知らなかった。医療については可能性と、反面、闇市場で正確性のない臓器が売られてしまうという問題にも触れていた。データと著作権についての問題も述べられている。ものづくりで研究する人はアイデアや方法を知るために一度読むといいかもしれない。
著者が収集した衣装について、形や意匠、着方などを詳しくまとめてある本。東アジア、東南アジア、中央アジア、南アメリカなどの衣装が多い。
衣装と地域には関係がある。気温が大きく関係している。日本などの地域はどんなに暑くても体温より気温が高くなることがないため、服を脱いだり、風通しの良い素材を使って夏の服を作る。一方で、体温よりも気温のほうがずっと高い熱帯の地域は外の熱が体に触れないように毛織物などで体を包むような服で服の中に涼しい空気を保っている。
Twitterでこの本を紹介していて、面白そうだったので買った。絶版になっている本なのでちょっと高かった笑。服の図面と寸法が書いてあるから、再現しようと思えばできる。実際、シャルワールを作ってみた。
砂漠地域に生活している人は肌を露出しないそうだ。太陽光で皮膚がただれてしまう。某アニメ映画のアラジンの服装は不自然なんだとか。どんな素材を手に入れることができて、どんな技術を持っているかもあるが、気温は服装の形の大きな影響を与えていることが分かる。
民族衣装について調べると大体この本をお勧めされる。写真が多く眺めているだけで楽しい。
洋装・洋裁の普及と「和服」 : 1950年代における「直線裁ち」の意味https://kpu.repo.nii.ac.jp/?action=pages_view_main&active_action=repository_view_main_item_detail&item_id=4458&item_no=1&page_id=13&block_id=17
家庭洋裁に関する消費者の意識調査 ―新しい家庭洋裁の成長可能性の予測のために―https://www.jstage.jst.go.jp/article/senshoshi1960/13/9/13_9_376/_article/-char/ja/
戦後の洋裁学校の興隆・衰退に関わる社会的背景の要因分析https://www.jstage.jst.go.jp/article/jhej/67/5/67_285/_article/-char/ja/
幼稚園児を持つ主婦の家庭洋裁について(第2報)file:///C:/Users/user1/Downloads/2011_k_0388.pdf
幼稚園児を持つ主婦の家庭洋裁について(第1報)file:///C:/Users/user1/Downloads/2011_k_0356.pdf
洋裁文化の形成―服飾デザイナーと洋裁教育―https://ir.library.osaka-u.ac.jp/repo/ouka/all/53538/jjsd57_116.pdf
https://www.esri.cao.go.jp/jp/stat/shouhi/0403fukyuritsu.xls
「消費者購買行動意思決定モデル」を基礎とした環境配慮型消費の構造分析 : 「環境感応度」の活用を中心に https://niigata-u.repo.nii.ac.jp/?action=pages_view_main&active_action=repository_view_main_item_detail&item_id=7663&item_no=1&page_id=13&block_id=21
「ものづくりの体験的な学習」の生活場面での有効性に関する中学生の認識https://www.jstage.jst.go.jp/article/jmet/27/2/27_KJ00003905653/_article/-char/ja/
衣服の起源jstage.jst.go.jp/article/ase1887/20/230/20_230_351/_article/-char/ja/